世界各地で猛威を奮っているコロナショック。
そんな厳しい状況の中で日本人が海外旅行をどう捉えているのか気になりませんか?
今回は検索動向の推移と旅行代理店の状況から日本人の海外旅行への影響を解説していきたいと思います。
・日本人の海外旅行動向が気になる
・世界各地の状況を知りたい
・いつ頃落ち着くか不安
結論、日本人の海外旅行の予約は少なくなっている状況ですが、旅行予約の検討期間が長いエリアはコロナが落ち着く事を見越して予約が入っているとの事でした。
正確な話しは伝えられないですが、知り合いに旅行代理店のWEBマーケターがいるので話を聞く機会がありました。
その点も踏まえてお伝えしたいと思います。
旅行代理店の状況
知人から聞いたのですが、旅行代理店は引き続き苦しい状況が続いている様です。
海外旅行を検討しているユーザーの動向は以下の通りです。
・海外旅行を検討するユーザーは減少傾向
・検討期間が3ヶ月以上のエリアは予約がなくもない
・コロナ終息を前提とした予約もちらほら
海外旅行を予約するユーザーの検索エンジン上での検索行動は、2月から減少傾向であるとのことです。
一方でコロナが終息するだろうという数か月先の予測から、予約をする人がいるとの事でした。
例えば、今は海外旅行の自粛ムードが高まっている事から予約はしないが、3か月後には終息しているだろう前提で予約をしたとします。
仮に終息していなくてもキャンセル期限までにキャンセルすればリスクは0の為、とりあえず予約だけしておいてコロナの動向次第でどうするか判断するという事になります。
それって検索動向でも言えるの?
という疑問もあるので、Googleトレンドで見てみましょう。
※正確な数値が共有できない為、Googleトレンドで見ます。
世界各地の旅行状況
直近だと中国、韓国などのアジア圏でコロナウイルスの感染拡大が広がっている事と、ヨーロッパ圏での拡大、ヨーロッパ圏からの帰国者の感染が相次いでいます。
そこで今回見るべきポイントを以下の通りとしました。
・アジア圏はどうか
・ヨーロッパ圏はどうか
・検索数が落ちていないエリアはどこか
では実際にGoogleトレンドで見てみます。
地域を日本に限定しているので、日本人以外の検索は含まれていません。
期間も過去90日間としています。
※記事作成が2020年3月27日
アジア圏の旅行動向
アジア圏で人気の近場エリアをGoogleトレンドで見てみます。
まずは韓国、「韓国 海外旅行」で検索してみます。
2月中旬から3月にかけて検索ボリュームが落ちていますね。
女子旅に人気で近場である事から人気の韓国は、日本よりも先に感染が拡大した国で、コロナの影響で旅行をしない人が増えていると思われます。
続いて台湾、「台湾 海外旅行」で検索してみます。
こちらも韓国同様に2月後半から3月にかけて検索ボリュームが落ちていますね。
料理が美味しくてインスタ映えするスポットが多い台湾ですが、韓国と同様2月中旬から下がっている傾向にありますね。
続いて香港、「香港 海外旅行」で検索してみます。
香港に関しては、ざっと低下している様な印象ですが、3ヶ月前と比較してさほど大きく落ちてはいません。
期間を過去12ヶ月に伸ばしてみると下がっている事が確認できました。
これはデモがあった影響が強く、ここ90日間は低い状態が続いています。
アジア圏の検索ボリュームをまとめると以下の通りとなります。
・近場のアジア圏は検索ボリューム低下
・韓国や台湾などの近場は控える
・検討期間が短いから数か月先の予定も立たない
アジア圏では中国や韓国、インドなどで感染が広がっている影響で、アジア圏の旅行を控える人が多いと想定できます。
当然と言えば当然の結果かもしれませんね。
ヨーロッパ圏の旅行動向
アジアの次に人気の観光エリアであるヨーロッパはどうか。
ヨーロッパ圏をGoogleトレンドで見てみます。
まずはヨーロッパ全体、「ヨーロッパ 海外旅行」で検索してみます。
コロナが流行り出した2月中旬ぐらいから徐々に落ち始め、3ヶ月に入ってからさらに低下傾向にあります。
かなりヨーロッパ全域で深刻な問題に直面していると言えますね。
続いてイタリア、「イタリア 海外旅行」で検索してみます。
2月まで横ばいで推移していましたが、3月に入りガクッと落ちています。
イタリアはヨーロッパの中でも特に感染者、亡くなった方が多いため、観光産業に大打撃となっていると言えます。
ヨーロッパ圏の検索ボリュームをまとめると以下の通りとなります。
・感染が深刻なヨーロッパ圏は大打撃
・イタリアが特に厳しい
・検討期間が長い以前に不安から予約しない
ちなみにヨーロッパの国で人気のあるフランスやスペイン、ドイツなどは検索ボリュームが少なかったので今回省きました。
ヨーロッパ全域で旅行の検索動向が落ちているのは間違いなく、数ヶ月後であっても見通しの見えないヨーロッパ圏への海外旅行を控える人が多いと言えます。
その他エリアの旅行動向
旅行代理店の知人に、検索ボリュームがさほど落ちていない地域があるという情報をキャッチしたので、試しに検索してみます。
そのエリアというのが実はハワイです。
「ハワイ 海外旅行」で検索してみます。
2月中旬付近で下がっていますが、3月からはそこまで大きく下がっていません。
アジア圏やヨーロッパ圏ほど大きな落ち込みはありません。
ハワイは現在観光客の移動制限などの対策をしている様ですが、この様な状況下でも人気度が高いと言えます。
ちなみにグアムやバリなどのエリアも調べて見ましたが、同様な結果となりました。
感染者の少ないリゾート地は、検索する人が一定いる様です。
・一部地域では検索ニーズがある
・コロナ疲れから3ヶ月以降に旅行に行きたい人がいる
・検討期間が長いエリアはそこまで影響がない
この様な検索市場動向から言えることは、一部エリアでは一定の検索ニーズがあり、3ヶ月先にコロナウイルスが落ち着くのを見越して予約する人がいると言えます。
また、コロナウイルスの影響で自粛ムードになりコロナ疲れに陥っている人が、落ち着く見込みが出てきた段階でリゾート地に行きたいというマインドも見えます。
実は私もそのうちの一人で、2020年3月に行く予定であったグアム旅行を泣く泣くキャンセルしましたが、夏休み付近であれば元に戻っているという淡い期待をしているのも事実です。
数か月先に行けるかも前提で予約しておいて、コロナウイルスの状況次第でキャンセルするという方法もあるかもしれませんね。
ただ、現時点ではどの国も入国制限や待機命令、さらにはロックダウンをしているところもあるので、数ヶ月は海外旅行は無理でしょう。
海外旅行の影響まとめ
如何でしたか?
検索市場動向から見る日本人の海外旅行への影響を解説してみました。
どの道今の状況下ではどこにも行けない状況の為、コロナウイルスが落ち着くまでは海外旅行に行かない方が賢明ですね。
それでもどうして海外旅行に行きたいという人は、以下の記事で注意事項をまとめているので見てみてください。
コロナの状況下でも海外旅行に行きたい人向けに、海外旅行時の注意点をまとめています
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